銅、厚板の溶接
銅の厚板の溶接依頼をいただきました。(t10mmとt20mmの隅肉溶接)
先に、どこかの溶接屋さんに溶接依頼をされていたらしいのですが水密溶接ができていなかったため再溶接依頼をされたらしいのですがこれ以上は無理と断られた品物らしいです。
弊社でお受けするにあたり不完全な溶接ビードを切削加工で除去後の納入をお願いしました。
銅は熱伝導率が高く、特に厚板なので弊社の300Aの溶接機では1時間かけても小さな直径2mmくらいの溶融プールしかできませんでした。
そこでアメリカのミラー社製Dynasty700という700A出力可能のTIG溶接機を使用して溶接し何とか溶接を完了しました。
あまりきれいなビードではありませんが水密溶接はできております。
今回分かったことは高い出力だけでは溶接できない事、かと言って300Aの出力では全く通用しないということでした。
今回の経験で新たなノウハウと次回はもっと綺麗なビードで溶接できる準備が出来ました。