TIG溶接に精通した技術ノウハウと柔軟な対応力
30年以上にわたってTIG溶接、マイクロTIG溶接を手がける「株式会社ハイド」が対応している材料と加工(溶接)技術をご紹介します。
こちらでは、主にアルミ、ステンレスをはじめインコネルなどの特殊金属への対応やアルミ、ステンレス溶接の品質を左右する技術ノウハウについて解説しています。
対応材料
ハイドでは下記材料のTIG溶接加工に対応しています。
カテゴリ | 材料 |
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アルミ | 各種 |
ステンレス | 各種 |
特殊金属 | チタン、インコネル・ハステロイ(ニッケル合金)、コバルト合金、マグネシウム合金、その他各種金属 |
TIG溶接に関する技術
高強度で融点が高い(3,410度)タングステン電極(非消耗性電極)に加え、シールドにアルゴンやヘリウムなどの不活性ガスを用いるため、他のアーク溶接に比べ強いアークが得られ、しかも滑らかで光沢のあるビードが形成できるなど数々の利点があるTIG溶接。ハイドではその優れた特色を生かすことで薄板から厚板まで幅広く溶接加工に対応しています。
ステンレス溶接~溶接焼けを効果的に軽減する技術
ステンレス鋼の溶接でどうしても生じがちなのが“溶接焼け”です。その正体は、溶接時の熱でステンレスの組成が一部変化して生じるスケール層、アンダースケール層という構造。ハイドでは、ご要望に応じてシールドガスを複数系統でコントロールし、溶接焼けを効果的に回避します。
アルミ溶接~不純物除去・脱脂処理+溶け込み改善効果
アルミ材の表面を覆う酸化被膜は融点が2,000度と高いため、これを除去しない限り完璧な溶接は困難です。アルミは表面の汚れが溶接不良の原因になりやすいので、当社では溶接部周辺の不純物の除去や脱脂処理、表面の酸化被膜の除去を徹底して行っています。
マグネシウム溶接~不純物除去・脱脂処理+溶け込み改善効果
アルミ材と同様に不純物の除去や脱脂処理を徹底して行い、精度の高い溶接加工を行っています。
特殊金属溶接
チタン、インコネル・ハステロイ(ニッケル合金)、コバルト合金、マグネシウム合金、その他各種金属の特性に応じた溶接に対応しています。酸化が気になる材料にはHIPURGEを使用し複数系統のシールドガスの出力を調整し、TIGCONを使用し溶接機の出力を調整しています。
保有資格・技術
ハイドでは、アルミニウム溶接、ステンレス溶接について日本溶接協会の溶接技能者資格を下記のように取得しています。
カテゴリ | 資格 | 級別 | 保有 |
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アルミニウム溶接 | JIS Z 3811 | TN-1F | 1名 |
MN-1F | 1名 | ||
ステンレス溶接 | JIS Z3821-2001 | TN-F | 1名 |