純タングステンのテスト
今回は、ある商社様より純タングステンが返品されたのでチェックして欲しいとの御依頼をいただきました。結果は、ユーザー様の言われる症状を再現することは出来ませんでした。動画の最初の画像では確かに先端が分割されそれぞれの先端が丸くなっていました。トリタンでアルミを溶接した物に近い状態に見えます。側面から確認すると、長さ方向にクラックが有るようですが、新品の時からあったかどうかは不明でした。
以前、タングステン電極を製造しているメーカの方と話をした時タングステン電極の製造方法を伺った事が有り溶解して成型するのではなく焼結させて作るので肉眼では見えないクラックは必ず有るそうです。その見えないクラックが使用中に表面に浮き出てきたのかもしれませんが研究機関では無いのでそこまで確認することは出来ませんでした。
自分で使用していても、動画の初めに出てきたような、クラックが有れば仕入先に相談すると思いますので、ユーザー様の気持ちは十分理解しております。ただ少なくても、簡単なもので良いのでタングステンを研摩しやすいツールは持っておかれた方がいいと思います。
下記に、以前作った研磨機の代用品を載せておきます。
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