3mmネジを抜き取るためのマイクロTIG溶接方法

3mmネジを抜き取るためのマイクロTIG溶接方法

微細なTIG溶接の動画

弊社の溶接治具製作中に3mmのネジを締めすぎてねじ切ってしまいました。今回は、3mmのねじをTIG溶接で取り外す過程を動画に収めてみました。最近は、3mmまでのねじならTIG溶接で除去することが多くなっていますが、失敗すると治具の作り直しになってしまうため緊張しました。微細なTIG溶接作業は楽しいですが、焼き付きが心配でした。今回は無事に除去することができましたが、捻子も治具もsus304だったので、アルミ材質だったら良かったのですが・・・

弊社では、溶接治具の製作中に締めすぎた3mmのネジを折ってしまったというトラブルがありましたが、TIG溶接で無事に取り除くことができました。今までは、微細な溶接作業はレーザー溶接を薦めていましたが、今回の成功例からTIG溶接でも対応可能なことがわかりました。これにより、微細な溶接案件も受注できる可能性が広がりました。海外では、この技術をColdWelding(冷間溶接)と呼んでいます。ただし、微細な作業は失敗すると治具の作り直しになるため、緊張感があります。今後も精度の高い溶接を心がけ、お客様のご要望にお応えしていきたいと思います。

抜き取ったネジ

抜き取ったネジ

抜き取った3mmのねじを取り除く過程を動画で紹介しました。肉盛りをして指やラジオペンチで回したり、再度肉盛りをした後に溶接棒を継ぎ足してL型に曲げて抜き取る方法を取りました。微細な溶接にはまだ余裕があり、より細いねじでも対応できる可能性があります。今後機会があれば紹介したいと思います。このような微細な溶接作業に最適な製品として、TIGCON-Tがあります。この製品は、汎用TIG溶接機にマイクロTIG溶接の機能を追加することができるため、今回のような微細な溶接作業に最適です。海外ではColdWeldingとしても知られています。今回の経験により、TIGCON-Tの使用例のバリエーションが増えました。

当社のマイクロTIG溶接補助装置TIGCON-Tシリーズは、高い精度と美しさを兼ね備え、信頼性の高い製品作りに欠かせない技術です。マイクロTIG溶接は、微細な部品にも対応することができ、高品質な製品を実現することができます。さらに、素材にダメージを与えず、耐食性や耐久性に優れた溶接を実現することができます。当社のマイクロTIG溶接は、お客様のニーズに合わせて最適な溶接方法を提供し、高い評価を得ています。マイクロTIG溶接に関するお問い合わせは、お気軽にご相談ください。

 

 

今回使用した装置

TIGCON-Tを使用することで、TIG溶接の可能性が大きく広がります。TIGCON-Tは、TIGCON-T SpotTIGCON-T PulseTIGCON-T Completeの3種類の製品を製造しております。

TIGCON-T Spotは、トーチスイッチを何秒押していても、設定した時間1ショットのみアークを出すための製品です。仮付が苦手な方や金型の補修など、少しずつ肉盛りをされる方に最適です。

TIGCON-T Pulseは、トーチスイッチを押している間、設定した時間でアークON、アークOFFを繰り返す装置です。ダイヘンの最新デジタルTIG溶接機に装備されているTIGインターバル機能と同じですが、設定はTIGCON-Tシリーズなら簡単にできます。

TIGCON-T Completeは、上記2機種の機能を持っている装置です。全ての製品の取り付けはカプラーONで接続できますので、簡単に機能を追加することができます。最新機種を購入しなくても、お手持ちのTIG溶接機に最新のTIG溶接機の機能を追加することができます。

TIGCON-Tを使うことで、より高度なTIG溶接が可能となります。ぜひ、TIGCON-Tをお試しください。

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