チタン製自転車フレームのTIG溶接修理|クラック補修事例

チタン製自転車フレームのTIG溶接修理|クラック補修事例

  • ホーム
  • ブログ
  • チタン製自転車フレームのTIG溶接修理|クラック補修事例

チタン製自転車フレームのクラックを確認

チタン製自転車フレームのクラックを確認

丁寧に梱包されたチタン製自転車フレームが到着しました。

今回の修理箇所は、ダウンチューブのヘッドパイプ付近と、インターナルケーブル入口付近の2箇所に発生したクラック(割れ)です。

お客様からはパイプ交換についてもご相談いただきましたが、現物を確認した結果、今回はパイプを交換せず、クラック部分をTIG溶接で修理する方法を選択しました。

チタン製の自転車・ロードバイクフレームは、溶接時のシールドガス管理が重要です。弊社では修理箇所の状態やフレーム構造を確認し、必要なバックシールド方法を検討したうえで溶接修理を行っています。

まずは、クラックが発生している部分の状態を確認していきます。

自転車・ロードバイクフレームの溶接修理については、修理箇所の写真を添付してお問い合わせいただければ、修理可能かどうかを確認いたします。

  • インターナルケーブル入口付近のクラック

    インターナルケーブル入口付近のクラック

    インターナルケーブルの入口付近を確認すると、開口部の端からクラックが発生しています。開口部から割れが進んでいるため、単純に表面をTIG溶接するだけではなく、クラックの状態を確認しながら修理方法を検討する必要があります。

  • インターナルケーブル開口部の処理

    インターナルケーブル開口部の処理

    インターナルケーブル用の開口部にはアルミ製のプレートが取り付けられる構造になっています。クラック修理のためにこの部分をTIG溶接すると、溶接ビードがプレートの取付けに干渉するため、溶接後に必要な部分のビードを削って形状を整える必要があります。

チタンフレームのTIG溶接後

チタンフレームのTIG溶接後

バックシールドの準備を行い、クラック部分をTIG溶接しました。チタンは溶接時の酸化を防ぐため、溶接部の表側だけでなく裏側にも十分なシールドガスを供給する必要があります。

溶接による歪みはほとんどありませんでしたが、インターナルケーブル用の開口部には同形状のアルミ製プレートが取り付けられるため、溶接ビードが干渉する部分を削って元の形状に仕上げます。写真は溶接後、ビードを少し削った状態です。

  • 溶接部の仕上げ加工

    溶接部の仕上げ加工

    溶接後、インターナルケーブル用の開口部にアルミ製プレートを元通り取り付けられるよう、開口部内側にはみ出した溶接ビードを削って形状を整えました。

    あわせて表面の細かな傷や溶接による変色を整え、周囲のチタンフレームとなじむように仕上げました。

  • アルミ製プレートを復旧して修理完了

    アルミ製プレートを復旧して修理完了

    仕上げ加工後、インターナルケーブル用のアルミ製プレートを元の位置に取り付け、問題なく収まることを確認しました。これでチタン製自転車フレームのクラック溶接修理は完了です。

当サイトでは、記事の更新情報をメールでお知らせしています。ご希望の方は、以下でメールアドレスをご登録ください。(無料)登録解除も以下から可能です。ご登録は、確認メールに記載されているURLをクリックする事で完了します。