研磨角度
弊社所有のタングステン電極研磨機 ピラニアⅢを使用して今回は研磨角度を35°に研磨をしてテストをしてみました。低電流時のアークスタートの安定度を見るのが目的です。
弊社では微細な溶接が多いので、アークスタートの安定感が重要になるのに、永い間、放置していました。確か2019年に交流TIG溶接のタングステンをテストして近日中に直流TIG溶接のテストもしますと載せていたので2年くらい経過してしまいました。溶接条件はタングステンの太さが2.4mm 電流50A アークスポット時間0.064秒 アーク長0.5mmに統一しました。
次にタングステンの種類を説明していきます。
Miller社
溶接ビード1
ビード横の番号が上記写真のタングステンの番号と対応します。先ず1と4は途中でアークの不良が続いたため溶接を中断しました。2はあと少しで終了できたのですがアークの不良が続いたため溶接を中断しました。3,5,6,7,は最後まで溶接はしましたが途中からアークが集中しなくなりました。
溶接ビード2
続いてNo8以降の説明です。途中で溶接を止めたのは9と11です。8と11、13は最後まで綺麗に溶接出来ました。12,14は最後まで溶接しましたが途中からアークが乱れてしまいました。以上が今回の結果です。やはり、セリウム入りのタングステンが向いているような気がしました。今ではもうトリウム入りのタングステンは、使う必要が無いとも感じました。今回は電流値を50Aにしてタングステンの放電角度も垂直にしてテストした為今回のような結果になったと思います。時間がある時に他の条件も試したいと思います。現在、今回のテスト中の動画を編集しておりますので、完成次第、弊社のYouTubeチャンネルに投稿してブログ又はお知らせにてお知らせ致します。
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