折れたタップの除去にマイクロTIG溶接を使ってみた

折れたタップの除去にマイクロTIG溶接を使ってみた

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折れたM3のタップ

折れたM3のタップ

タップ加工中にM3のタップが折れてしまい、製品の中に残ってしまいました。残念ながら、折れた瞬間の写真を撮り忘れてしまいましたが、TIGCON-Tを使用して微細な肉盛りをすることで、タップを除去することができました。M3のタップに限らず、溶接を使用することで小さなサイズでも除去可能性が高いことがわかりました。今後、未体験のサイズでも挑戦してみたいと思います。

今までは、TIG溶接では無理とレーザー溶接を薦めていた微細な溶接の案件も受注できる可能性が広がります。海外ではColdWelding,(冷間溶接) と呼ばれています。

今回使用した装置 TIGCON-T Complete

今回使用した装置  TIGCON-T Complete

溶接電流だけでなく溶接時間も調整しました。TIGCON-T Completeのスポットモードを使用し、タップ以外の場所を溶かさないように注意しながら、溶接電流を30Aに設定し、アークスポットタイムを0.034秒に設定して肉盛りを行いました。この結果、思い通りの肉盛りを行うことができました。

当社のマイクロTIG溶接補助装置TIGCON-Tシリーズは、高い精度と美しさを兼ね備え、信頼性の高い製品作りに欠かせない技術です。マイクロTIG溶接は、微細な部品にも対応することができ、高品質な製品を実現することができます。さらに、素材にダメージを与えず、耐食性や耐久性に優れた溶接を実現することができます。当社のマイクロTIG溶接は、お客様のニーズに合わせて最適な溶接方法を提供し、高い評価を得ています。マイクロTIG溶接に関するお問い合わせは、お気軽にご相談ください。

  • M3タップの除去後

    M3タップの除去後

    プライーヤーで除去できる長さまで肉盛りをして抜き取りした直後です。

  • 折れたタップ

    折れたタップ

    こちらは、折れたタップの残骸です。タップの再加工を行い、月曜日にはアルマイト加工を施すことで、製品が完成します。

肉盛り補修等に使用する装置

TIGCON-Tは、汎用TIG溶接機にマイクロTIG溶接の機能を追加することができる製品です。海外では”ColdWelding,(冷間溶接)”と呼ばれ、TIG溶接の可能性を大きく広げます。製品にはTIGCON-T Spot、TIGCON-T Pulse、TIGCON-T Completeの3種類があり、それぞれの製品に特徴があります。TIGCON-T Spotは、トーチスイッチを何秒押していても設定した時間1ショットのみアークを出す製品で、少しずつ肉盛りをされる方や金型の補修に向いています。TIGCON-T Pulseは、トーチスイッチを押している間、設定した時間でアークON/OFFを繰り返す装置で、最新のデジタルTIG溶接機に搭載されているTIGインターバル機能と同じです。TIGCON-T Completeは、TIGCON-T SpotとTIGCON-T Pulseの2つの機能を持っている装置です。全ての製品は、カプラーONで接続でき、手軽に機能を追加することができます。最新機種を購入しなくても、お手持ちのTIG溶接機に最新のTIG溶接機の機能を追加することができます。TIGCON-Tを使用することで、TIG溶接の可能性が大きく広がるため、ぜひお試しください。

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