円筒の内径の補修溶接の依頼を受けました。
機械加工でエラーが起き 溝加工の一部が深くえぐれていました。
材質はクロモリ鋼で材料費はX00万円だそうです。
拡大してみると溝の壁の部分も刃物が当たっています。一層だけ溶接した時の写真です。底の部分殆んどと、手前の壁は目視出来ませんでした。加工の残りも100分の数mmしか残っていませんでした。
エッジ部分は面取り加工が有るとのことで少しプレッシャーが緩和されましたが・・・
専門の分野ではなかったので断りたかったのですが金型補修などを専門にされている会社、数社に相談に行くと溝の底部分の一部と手前の壁が見えないのでレーザー溶接は不可能で、TIG溶接でも難しいと断られたそうです。
写真奧には、一体加工された大きな障害物が有り、溶接作業も写真の手前側からでないと不可能でした。
この円筒の径も200mmしかありません。
補修溶接完了
最初は入熱に気を付けながらも通常のTIG溶接で肉盛りをして行き最終処理で角部分等は溶け落ちしない様TIGCONーTで仕上げていきます。
遠目に見ながらの溶接でしたので不備な点も有りますが、何とか引渡し終了しました。
今回のような案件にはレーザー溶接機も有ると良いなと思いました。
関連タグ: