補修内容
先週のお客様からのご依頼です。写真のように圧着端子が首の所で折れてしまったようです。(状態を再現しました)実物は海外メーカーの製品で色,サイズも違いますが、お客様がメーカーに相談するとTIG溶接で継いで下さいとの回答だったらしいです。ワイヤーハーネスという部品の一部ですがアッセンブリで購入すると数百万円する部品らしくできれば補修で済ませたいとのことでした。
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TIGCON-T Complete
実際に弊社で破損させた端子を溶接してみました。今回は、対象物に入熱を加えたくないのでTIGCON-T Completeのスポットモードを使用して溶接しました。通常使用しているTIG用の溶接棒では太すぎるので銅の針金を使用しました。画像では0.024秒の設定ですが実際は0.016秒で作業しました。
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溶接テスト
溶接はできましたが銅製の製品なので鈍って柔らかくなってしまいました。若干外力が加われば固くなるので問題はないと思います。お客様にテストの結果を写真添付の上お伝えしたところ、メーカーより圧着端子を送るので圧着後抜け止めの為ケーブルと端子をTIG溶接で溶接するようにとの回答があったらしく作業内容が変更になってしまいました。
お客様ご来社
昨日、お客様が現物を持ってお越しになりました。当初は後日、作業後に送り返させて頂くつもりでしたが、ちょうど作業と作業の合間だったので、その場でお渡しすることにして作業を終了しました。
お客様が全体ではなく施工場所だけなら写真を掲載しても良いと許可をいただきましたので実物の写真を掲載します。作業個所は2か所でした。 小さな溶接は好きな作業で面白かったです。担当のお客様も若い方だったのですが仕事に情熱を持っておられる方で仕事ながら楽しい時間でした。これからもよろしくお願いします。
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